【高松宮記念】アイル快速V決める
「高松宮記念・G1」(27日、中京)
やはり逃げれば強い。阪急杯のミッキーアイルは、伸びやかなフォームで風を切ると、そのまま後続を完封して押し切った。
控える競馬を試した昨年は1勝もできず終了。1年を振り返った陣営は、もう無理には抑えない、という結論を導き出した。主戦の浜中が落馬負傷で戦線離脱するアクシデントはあったものの、新コンビの松山を背にして一発回答。最高の形で始動戦を制した。
「タイミング良くスタートを出てくれましたし、やはり二の脚は速い。道中は気分良く走れていましたし、最後もしっかり伸びてくれた」と松山は前走を回顧する。ハナを切ったのは2年前のスワンS以来で、その時も見事に逃げ切っている。前に行くと目標にされるリスクはあるが、結果が出ているのは、やはりこの形だ。
今回は同型もいてひと筋縄ではいかないが、理想はあくまでハナ。音無師は「スタートの出や、枠順にもよるから行けるかは分からないが、無理に抑えることはしないだろうね。休み明けを使って上積みはあるし、もちろんチャンスはあると思っているよ」と逃走Vを思い描く。スプリント王者襲名へ。今年は自慢のスピードをフルに発揮して、頂点をつかむ。




