【アーリントンC】レインボー激戦制す
「アーリントンC・G3」(27日、阪神)
神懸かっていると言っても過言ではない。絶好調男に導かれた4番人気のレインボーラインが、ゴール前の壮絶なたたき合いを制して重賞初制覇を飾った。
2、3着とは鼻、鼻差の大接戦。M・デムーロは「写真判定で(勝ったか)分からなかったが、最後まで頑張ってくれた」と笑顔。テン乗りながらも責任を果たし、深く息を吐いて額の汗を拭った。
序盤は行き脚がつかず後方を追走。「体が温まるまでに時間がかかった。ペースが遅かったので4角から動いた」。ここがまさに勝負どころ。一瞬のひらめきがさえ渡り、早めのスパートが“鼻差V”を呼んだ。
シンザン記念6着から見事に巻き返したレインボーラインは、10年のローズSを制したアニメイトバイオを異父兄に持つステイゴールド産駒。こちらの前途も一気に開けた。
鞍上は京都記念(サトノクラウン)、京都牝馬S(クイーンズリング)、フェブラリーS(モーニン)に続く、重賞施行機会4連勝。「すごいね。どうしたんだろう?明日も頑張る!」と笑顔を振りまく。日曜の中山記念を制すれば、98年に武豊が記録した最多5連勝に並ぶが、コンビを組むのは昨年のダービー馬ドゥラメンテ。人馬に熱視線が注がれる。