【弥生賞】2歳王者リオン快調
「弥生賞・G2」(3月6日、中山)
臨戦態勢は着々と整いつつある。直線一気の末脚で朝日杯FSを制し、史上最速タイとなるデビュー29日目でのG1制覇を飾ったリオンディーズ。帰栗してからまだ1カ月とたたないが、体はいい意味ですっきりとしている。1週前の24日は栗東CWを単走で5F68秒4-38秒7-11秒7。スピードを上げるポイントが分かっているかのように、柔らかい身のこなしで駆け抜けた。
前川助手は「リラックスしていて大人っぽい。走りだしてからは闘志を出している。完成度が高い」と絶賛する。13年菊花賞馬の半兄エピファネイアは、同年の弥生賞で1番人気を裏切り4着に敗れたが、同じ轍(てつ)は踏まない構えだ。
「前走は1600メートル(への距離短縮)にも対応しましたからね。2戦目ならフワフワしてもおかしくないのに、しっかり走っていましたから」。クラシックの登竜門へ調整は順調そのもの。2歳牡馬王者がさらにひと皮むけた姿で中山に降り立つことになりそうだ。