【クイーンC】エンブレム5馬身差V

 「デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)

 2歳女王メジャーエンブレムが、圧巻の走りで好発進を決めた。好スタートから主導権を奪うと、最後まで後続に影をも踏ませぬ独走V。1分32秒5のレースレコードで2着馬に5馬身差をつける圧勝劇を演じ、次戦の桜花賞(4月10日・阪神)へ大きく弾みをつけた。2着は7番人気のフロンテアクイーンで、3着は6番人気のロッテンマイヤー。2番人気のサプルマインドは15着に大敗した。

 2歳女王の独壇場だった。単勝1・3倍の断トツ人気に応えて、メジャーエンブレムが5馬身差で完勝。圧倒的な強さで今季初戦を白星で飾った。ロケットスタートを決めてハナに立ち、直線で後続馬を悠々と突き放して記録したタイムは何と1分32秒5。従来のレースレコード(15年キャットコイン)を一気に1秒5も更新した。

 単勝支持率の61・0%が歴代優勝馬のトップなら、2着との着差もグレード制導入の84年以降で最大(従来の記録は89年カッティングエッジの4馬身差)。隙のない強さに、先週のきさらぎ賞=サトノダイヤモンドに続く重賞Vとなったルメールは「強かったね」と満面の笑みを浮かべる。昨年の阪神JF制覇以来の久々も全く関係なし。「好スタートを決めて、最後も長くいい脚を使ってくれたね。それに、リラックスしていてびっくりした」と、短期間での成長ぶりに目を細めた。

 目標はあくまで次戦の桜花賞で、今回はソフトな仕上げ。それでも田村師は勝利を疑っていなかった。「ゲートでの集中力、鞍上に指示されてからの反応など、前走時とはまるで違った」。今後の課題を問われても「これ以上、望むことは何もないよ」と笑顔でうなずいた。デイリー杯クイーンC優勝馬の桜花賞制覇は意外にも76年テイタニヤが最後だが、メジャーエンブレムなら40年ぶりの戴冠を果たしてくれるに違いない。

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