【クイーンC】マリーン名誉挽回星だ

 「デイリー杯クイーンC・G3」(13日、東京)

 前走の悪夢を払しょくし、桜への道を切り開く。フェアリーSでは最後の直線で外斜行しながらも5着。素質馬コパノマリーンが9日、桜花賞(4月10日・阪神)へ向けて軌道修正を図ってきた。デビュー戦で見せたセンスの高さと能力を、広い府中のターフで存分に発揮する。

 コパノマリーン陣営にとって悪夢の直線だった。前走のフェアリーS。内から外へ持ち出そうとした時に過敏に反応。大きく外へ膨れて他馬の進路を妨害してしまった(騎乗していた田中勝は騎乗停止処分)。

 「そんな馬じゃないのに…どうしたのか。皆さんに迷惑をかけてしまった」と斎藤誠師は恐縮しきり。それでも前残りの流れを最後までしぶとく伸び、勝ち馬から0秒6差の5着と力のあるところは示した。その後は短期放牧で立て直し、ここを目標に調整されてきた。「いいガス抜きができたと思います。小さな女の子なので、今週は単走でしまいだけやれば十分」と仕上がりの良さを強調する。

 不利とされる中山マイルの外枠((15)番)を難なく克服したデビュー戦の強さから、指揮官は春の大舞台をしっかりと視界の先に捉えている。「1頭(メジャーエンブレム)強いのがいるけど、十分やれると思っています。距離は現状ではマイル以下だと思うので、何としても桜花賞路線に乗せたいですね」とキッパリ。

 前走の内容を見て、戸崎圭サイドから騎乗を依頼してきたほど。「牧場時代から体幹のしっかりした馬。広いコースでどれだけやれるか楽しみですね」。前走の汚名を返上し、希望のつぼみを開かせたい。

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