【香港C】豊ヒカリ“光速”逃げ切りV

 「香港カップ・香港G1」(13日、シャティン)

 光速の逃げが異国の地でよみがえった。武豊に導かれたエイシンヒカリが、世界の強豪たちをシャットアウト。01年アグネスデジタル以来、14年ぶりの日本馬Vを決めた。

 不利と言われる外枠から芸術的なコーナリングで無理なく先頭へ。最後までその影を踏ませることはなかった。栄光の瞬間。ステイゴールド(01年香港ヴァーズ)以来となる香港での劇的勝利に万感の思いを込め、左手を握り締めた武豊は「道中、行きたがっていたところもありますが、ギリギリ我慢できて良かったです」と振り返り、「残り100メートルで勝利を確信しました。やっと勝てたレース。先代オーナーが香港競馬に情熱を持っておられたので、勝利できて良かったです」と決意の1勝だったことを吐露した。

 10日の香港での最終追い切りに駆けつけ、土曜日は日本で騎乗して、再度現地入りする弾丸ツアーを実らせたユタカのビッグプレーに、坂口師は「馬はいつになく落ち着いていた。うまくハナに立てたことが全てだと思います」とその騎乗ぶりをたたえた。

 香港で英雄となり、その名を冠したレースもこの日行われるまでになったエイシンプレストン(01年香港マイル、02、03年クイーン・エリザベス2世C勝利)の系譜を受け継ぐことになった“エイシン”の新たな星。その速さと強さは、香港のファンに、強烈な印象を与えたに違いない。

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