【クイーンS】スザンナ待望の重賞初V
「クイーンS・G3」(2日、札幌)
少しずつ夢を育んでいたつぼみが、北の大地でついに花開いた。6歳馬メイショウスザンナが、直線で豪快な末脚を発揮して待望の重賞初制覇。松田は「メチャメチャうれしい。(2着馬を)とらえられるかどうか分からなかったんで、直線は必死でした」と満面の笑みでレースを振り返った。
道中は後方2番手を追走。ギリギリまで追いだしを待った。上がり3F34秒1。先に抜け出していたレッドリヴェールを、ゴール寸前で首差とらえた。
長い道のりだった。3歳時にフラワーC2着で賞金を加算し、桜花賞まで駒を進めて5着に好走。だが、続くオークスで9着に敗れると長いトンネルに入った。「以前は4角あたりで自分からやめるようなところがあった」と高橋忠師。馬具や調教を工夫し、初タイトルにつなげた。
今後は5日に栗東に帰厩。次走については「この馬は広いコースが合わないんで、小回りコースを考えたい」と話した。