【ダービー】ブラック気負いなし!

 「日本ダービー・G1」(31日、東京)

 連勝が途切れたことで気楽に臨める立場となった。その利点を生かしたい。皐月賞3着のキタサンブラックは29日朝、栗東坂路で軽快な走りを披露。リラックスムードを漂わせた。「疲れを残さないようにやってきました。けさもいい動きでしたよ」と辻田厩務員は笑顔をのぞかせる。

 東京ではこれまで2戦2勝。試練の8枠17番にも仕上げ人は涼しい表情だ。「新馬戦は外枠(7枠14番)から、終始外々を回りながら勝ちましたからね。今回も調教師とジョッキーが考えて、うまく乗ってくれると思う」。初距離も問題はなさそうだ。「ゆくゆくは菊花賞で、と思っていたくらい。折り合いはつくし、2400メートルは心配していないです」と自信を口にした。

 馬主は演歌界の大御所・北島三郎。「オーナーに喜んでいただきたいです。レース当日は雨予報みたいですが、苦にはしないタイプ。ほかが気にするようならむしろ歓迎です」と前向きな姿勢を崩さない。立ち回りのうまさを生かして、大逆転での戴冠を目指す。

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