【オークス】クイーンズ馬体回復で万全

 「オークス・G1」(24日、東京)

 樫の女王へ強い意欲を燃やすのが、デビュー3連勝でフィリーズレビューを制したクイーンズリングだ。前走の桜花賞では4着と初黒星を喫したが、素質の高さはまだ見限れない。2戦2勝と当日輸送のない関東圏の一戦で逆転劇を描く

 仕切り直しだ。桜花賞4着のクイーンズリングがG1制覇に再挑戦する。前走でデビューからの連勝は3で止まったが、その後はすぐに樫の舞台に目標を定めて、滋賀県のグリーンウッドへ約2週間の短期放牧。4月30日の栗東帰厩後は予定通りに調整が進む。吉村師は「変わりなく、落ち着きもあります。順調に来ていると思います」と表情は明るい。

 前回の馬体重は、デビュー以来最低の442キロ。20キロ減だった前々走のフィリーズレビューから、さらに2キロ減っての参戦だった。それでも「体は牧場ですぐに増えました。カイバもよく食べているし、先週段階で452キロです」と説明する。近2走は当日輸送で、追い切り後に計測した馬体重から10キロ減らしたが、今回はデビュー2戦と同じ関東圏への遠征。「金曜輸送も考えています」と対策を施して臨むつもりだ。

 一気に距離は4F延びるが「大丈夫だと思っています」と強気な姿勢を崩さない。「折り合いが難しい馬ではなく、精神面が3歳牝馬にしてはしっかりしていて物おじもしないので」。初の東京コースにも「走り方に癖のある馬ではない。左回りも大丈夫だと思います」と言い切った。

 桜花賞は発表こそ良でも、力のいる馬場。「ゴール前は気持ちが悪いくらいノメった。走りづらそうだったし良馬場でやりたい」と希望する。「加減することなくやれているし、体もプラス2~4キロでいけると思う」と力を込めた。無敗の重圧から解放された素質馬が、オークス初挑戦のM・デムーロを背にG1タイトルをつかみ獲る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

競馬・レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス