【天皇賞】デウス長期戦に自信

 「天皇賞(春)・G1」(3日、京都)

 気負った様子は見られない。決戦を2日後に控えた1日朝も、アドマイヤデウスはまさに自然体といった雰囲気で栗東坂路を駆け上がり、4F71秒7を記録。ラスト1Fだけ15秒9と大きめに流し筋肉を解きほぐした。自らの気持ちをコントロール。自慢とする操縦性の高さを調教でもしっかりと伝えてきた。

 「普段から落ち着いていますから、精神面での課題は特にありません。いい感じでここまで来ることができたと思います」と橋田師は柔和な表情でうなずいた。力みは禁物のマラソン戦。レースに行って引っ掛かる心配がないというのは、何よりもの武器と言える。

 6月6日の遅生まれとあって、昨春のクラシックは成長途上での参戦。皐月賞9着、ダービー7着と好結果を残せなかった。今は違う。伸びしろをまだ残しつつ、充実期を迎えた段階でのアタックと言っていい。祖母は97年ステイヤーズS2着のアドマイヤラピス。サンデーサイレンス産駒の母ロイヤルカードを経てスタミナと切れ味を受け継ぎ、さらに93年の2冠牝馬ベガが生んだ父アドマイヤドン(韓国に輸出)との配合で輝きが増した。

 「この血統を(アドマイヤデウスが)受け継ぐ形になれば…」。指揮官はそんな願いを込めて、大舞台へと送り出す。3連勝で盾獲りへ-。待ちに待った扉がもうすぐ開く。

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