【阪神大賞典】ジャッカル目覚めの時

 阪神大賞典の出走を取りやめたトーホウジャッカル
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 「阪神大賞典・G2」(22日、阪神)

 新たな狩りが始まる。昨年の菊花賞馬トーホウジャッカルが、春の天皇賞(5月3日・京都)へ向けていよいよ始動。デビューからわずか149日という菊花賞史上最短記録で頂点を極めたハンターが、前哨戦からその実力を発揮する。

 菊花賞優勝後は、石川県の小松トレーニングセンターへ放牧。英気を養い、1月28日に栗東トレセンへ帰厩した。短期の休養ながらも、鮮やかな尾花栗毛はひと回り成長。担当の佃厩務員は「2週前の計量で502キロ(前走時は484キロ)。追うごとに良くなっているし、精神面も含めて、いい意味で変わらない感じやね」と順調な仕上がりに胸を張る。

 飛躍を誓う15年。帰厩後は、主戦の酒井がメーンで調教に騎乗している。11日の1週前追い切りは、栗東CWで6F82秒8-39秒0-12秒4をマーク。主戦は「まだ集中し切れていない。思いのほかグッと来なかった」と不満げだったが、それは当然期待の裏返し。「でも、だいぶ馬体は締まってきた。あとは気持ちの部分。このひと追いで戦闘モードに入ってくれれば」と愛馬の奮起に期待する。

 調教の動きが実戦に直結するタイプ。昨年の菊花賞時の最終リハは、まさに獲物を追う野獣のようだった。充電を終えたジャッカルが目覚めるか-。その動きに注目だ。

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