【JC】ハープ 海外帰りの反動なし
「ジャパンC・G1」(30日、東京)
海外帰りでもハープスターは“不変”だ。26日朝は栗東CWを1周半。降りしきる冷たい雨のなか、軽快に駆けて、翌日の最終リハに備えた。
松田博師は「あんなもんやろう。全休日明けだけど、落ち着いていたな」と満足そう。凱旋門賞6着以来の実戦。自身初の海外遠征を経験したが、大きな反動もなく、無事に調整できているのが何よりの好材料だ。「こっちでも変わったことはしていない」。普段通りの調教メニューを貫いている。
その一方で、帰国初戦がジャパンCだった馬は、自身の父ディープインパクト(06年)以外、勝ち星がない。「大きなことは言えないよな。俺は重量(斤量)が重くなるのは負担だけど、軽くなる分(54・5キロ→53キロ)には変わらないと思っている。今回も有利とは思わない」と慎重な姿勢も見せる。
3歳牝馬が勝てば、12年ジェンティルドンナ以来、史上2頭目の快挙となる。「3歳秋になると大人と変わらない。毎日見ているから、急に良くなったとかは分からないが、変わりなく来ているのが一番さ。(力を出せるのは)間違いないと思う」とうなずく。底力で不利なデータをはねのけ、父と同じビッグタイトルをつかみ取る。