【天皇賞】エピファ心身ともに成長!

 「天皇賞(秋)・G1」(11月2日、東京)

 昨秋の菊花賞馬エピファネイアが反撃ムードだ。4月の香港遠征後はじっくりと立て直しに専念。栗東へ帰厩後は豊富な運動量を消化している。昨年のこのレースで、ジャスタウェイを頂点に導いた鞍上の福永も意欲満々。クラシックホースの実力をフルに引き出し、2つ目のG1タイトル奪取といく。

 昨年の菊花賞馬が虎視たんたんと勝機を狙っている。この春は2戦して未勝利に終わったエピファネイアが反撃ムードだ。「放牧先から早めに栗東に戻しました。ひと回り体が大きくなって、いい状態。十分過ぎるほど仕上がっています」と鈴木助手は力強く具合の良さをアピールした。

 春の不振を払しょくしたい。大阪杯は1番人気で3着、続く香港G1・クイーンエリザベス2世Cは4着。いずれも力をフルに発揮できず敗れた。「春先は折り合いを重視してソロッと調整していた。でも、今回は攻める調整ができていますから。馬の精神面が成長しているので、しっかりとやれるんです」と仕上げ人はガラリ一変に期待を膨らませる。

 主戦も意欲満々だ。福永は「ジャスタウェイと比べても遜色のない馬」と、自ら頂点に導いた前年覇者を引き合いに自信をにじませる。「以前よりもメリハリの利いた走りができているし、いい状態だね」。府中の2000メートル戦という舞台も大歓迎だ。「コーナーが4つのコースよりいいかも。新馬戦(1着)で発揮したような、すごい切れ味を見てみたい」。クラシックホースの実力をいかんなく披露して、秋の始動戦を最高の形で決める。

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