【新潟記念】田辺ナルトを夏王にする

 「新潟記念・G3」(7日、新潟)

 この夏、七夕賞、関屋記念を制し、目下サマージョッキーズシリーズのトップを走る田辺裕信騎手(30)=美浦・小西=が、7日の新潟記念にはサマー2000シリーズ王者を狙うメイショウナルトとのコンビで参戦する。サマーシリーズも残り2週、14日の京成杯AHにも、関屋記念に続く重賞連勝を狙うクラレントに騎乗を予定。さあ、ラストスパートだ。

 6月22日の函館スプリントSから始まったサマージョッキーズシリーズ。残り2週となったが、先週終了時点でトップに立っているのが田辺だ。七夕賞1着(メイショウナルト)、小倉記念3着(メイショウナルト)、関屋記念1着(クラレント)で、計24点を挙げている。

 「いい馬に騎乗させてもらっているので、いいリズムで騎乗できています」と、田辺はこの夏の好調ぶりを分析する。今週の新潟記念でもメイショウナルトとのコンビで参戦。「ここ2走、しっかり結果を出している。うまく持ち味を引き出したい」と上位争いを狙う。勝てばもちろん、初のシリーズ優勝が限りなく近づく。

 熱く燃えているのも当然だ。シリーズ優勝者には11月29、30日に東京で行われるワールドスーパージョッキーズシリーズへの出場権が与えられるからだ。「理想を言えば、年間の勝ち星で関東代表として出たいけど、今回はせっかくのチャンス。なんとしても生かしたい」と、早くも憧れの舞台へと胸を膨らませる。

 昨年も夏の新潟リーディングに輝くなど大活躍。「夏が好きとか、新潟が好きとか言うことはない。どこの競馬場でもしっかりと騎乗するだけ。あとはうまく結果を出すことができれば」と力を込める。もはや関東の顔となりつつある田辺が、世界へ羽ばたくきっかけをつかむ。

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