【JC】シメノン規格外!感触上々

 「ジャパンカップ・G1」(24日、東京)

 どんなに下馬評が低くとも、タフさにかけてはNo.1かもしれない。アイルランドからやってきた異色のセン馬シメノンだ。

 21日のメニューは非常にハードだった。東京競馬場のダートコースに入ると、ハッキングで体を温めた後、3F43秒1‐12秒5。ハッキングに移行したのがダウン運動かと思いきや、向正面から再びギャロップに移行したのだ。4角を回ってからはさらにピッチを上げて坂下からさらに加速。3F41秒2‐12秒8。「上がり重点」と言えそうな追い切りを2本並べてみせた。

 府中へ移動する直前の19日には白井でも2本の時計を出したばかりだ。マリンズ助手は「火、木、土にこれくらいの速めをやるのはいつものこと。メルボルンC(4着)の時もたくさんの現地メディアに驚かれたけど、これが彼のルーティンなんだ」と説明する。

 異色さを特に際立たせているのは障害経験だろう。平地競走がオフシーズンになる冬季に強く、障害適性も高かったための参戦だったという。厩舎としても今春はブラックステアマウンテンで中山グランドJを制し、日本の事情にも通じている。硬く速いとされる日本の馬場も十分勘定に入っている。

 枠順は【7】枠(14)番に決定。マリンズ助手は「理想は(6)~(10)番だったが、この枠なら悪くはないと思う」と上々の感触だった。

 「ジャパンCには常々、来たいと思っていた」。参戦の“本気度”に疑問符がつくと言われる今年の外国馬だが、少なくともシメノン陣営の意欲は買える。

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