小澤征爾さん、がん復帰後の快調アピール

 世界的な指揮者の小澤征爾さん(77)が3日、都内で行われた、自身が理事長を務める小澤国際室内楽アカデミー奥志賀の会見に出席し「こうやってるくらいですからね。まあまあいいです」と、快調をアピールした。

 2010年に食道がん摘出手術を受けた小澤さんは、昨年3月に公演活動の休止を発表。先月27日、京都市で開かれた「小澤征爾音楽塾」の演奏会で、約10分間の序曲「エグモント」(ベートーベン作曲)を指揮したのが1年2カ月ぶりの観客の前での指揮だった。

 小澤さんは「僕はラッキーな方じゃないですか。ホント大病。食道がんなんて、昔はみんな死んでたんだから」と振り返り「神様から(命を)もらったと思って、大事にやろうと思っています」と、神妙に話した。

 「‐奥志賀」は、アジア圏の若手音楽家に弦楽四重奏を学ぶ機会を提供する講習会。今年は日本、中国、台湾、シンガポールの計24人を招いて7月20~31日に行われる。8月から本格的に活動を再開する小澤さんだが「それ(指揮)をやるからといって教えることのエネルギーを減らすつもりは全くない」と、育成にも意欲的だった。

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