33年ぶり「林檎殺人事件」帰ってきた

 【2011年2月11日紙面より】

 女優・樹木希林(68)が、歌手・安藤裕子(33)のカバーアルバム「大人のまじめなカバーシリーズ」(3月2日)に収録される78年の大ヒット曲「林檎殺人事件」のPVに出演していることが10日、分かった。同曲は、樹木が歌手・郷ひろみ(55)とデュエットし、奇抜なダンスがブームを呼んだ作品。今回は安藤のオファーを樹木が快諾し、コラボが実現した。33年ぶりとは思えない樹木のパワーアップした?動きが、画面をにぎやかに彩った。

 伝説の“フニフニダンス”が帰ってきた。78年の大ヒット曲で、郷と樹木の奇抜なパフォーマンスが話題を呼んだ「林檎―」。カバーするにあたって安藤は、PV撮影時に「ぜひ、樹木希林さんに出ていただきたい!」と発案。樹木はオファーを二つ返事で快諾し、“新旧コラボ”が実現した。

 つりズボンの衣装が当時を思い起こさせた。それでも、33年という時の長さを表すように、樹木のカツラは当時の黒髪から白髪にチェンジ。アフロヘアの郷ひろみ役は、カバー版の楽曲にも参加したミュージシャン・池田貴史(36)が務めた。

 樹木はなつかしの曲を存分に楽しんだ。撮影前は「歌も振りもスッカリ忘れています。大体、カラオケでこれがかかると、どこから入っていいかわかりません」と長年のブランクを不安視していたが、いざ始まると大暴れ。安藤のダンスシーンに乱入したり、ホウキをギターに見立てかき鳴らすなど、自由にスタジオを行ったり来たり。パワーアップした奔放さを存分に見せた。

 ダンスの振り付けは、安藤と池田を手本にした。「歌いながら踊るなんて、できないわよね」とぼやきながらも徐々に感覚は復活。本番では3人そろった見事な“フニフニダンス”を披露した。

 踊りのキレは衰えた?ものの、動きからにじみ出る味はさすがだった。“本家”との念願コラボ実現に、安藤は「本当にうれしかった。無理なお願いと誰もが半信半疑で。(樹木さんが)『いいわよ』って普通は言わない。現場でも、先人としての貴重なお話をたくさん聞かせてくれました!もはや撮影よりもお話ができたことがよかった」と感無量の様子だった。

 ◆林檎殺人事件とは  78年にリリースされた郷ひろみと樹木希林のデュエット曲。作詞・阿久悠、作曲・穂口雄右。TBS系のドラマ「水曜劇場『ムー一族』」の挿入歌で、同年6月21日にリリースされ、オリコン6位を記録。当時放送されていた「ザ・ベストテン」では、4週連続1位を記録し、30万枚以上のセールスを記録した。また、郷と樹木が派手なユニホーム姿で踊る姿が話題をさらった。

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