桂文珍「落語に恋している」 芸歴55周年でも新ネタは「新しい恋人」
落語家の桂文珍が16日、大阪・なんばグランド花月で「芸歴55周年記念 吉例88 第四十二回 桂文珍独演会」の概要発表会見を行った。
夏の恒例となっている独演会へ向け、文珍は「ハハハ、と笑っていただける、明るく楽しい一日になればいいかな」と、思いを語った。新作、古典、「一番手慣れたもの」の3席を予定。新作は共生や多様性をテーマにしたものになるという。
芸歴55年を迎えても、「通り過ぎた信号の色を思い出しても意味がない。前しか向いてないんです」と、大好きな落語への思いは衰えない。「趣味を続けるには働かないといけない」と、笑わせつつ、「新しいものも、古いものも、やっていて楽しいし、落語に恋をしている、そういう感じですね。新しいネタに出会うと、新しい恋人が見つかったようなときめきがありますよ。それがうけてもうけなくても可愛いんですよ」と、目を輝かせた。