田崎史郎氏「政府にはキツイ」 国葬だから外国要人弔問するか?に「国葬だから来るわけでは」

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏が7日、TBS系「ひるおび!」に出演。安倍晋三元首相の国葬へ外国からの要人が来ることについて、「国葬だから来るというものでもない」と語った。

 番組では、今月27日に行われる安倍元首相の国葬について特集。政府は当初、国葬の費用として会場の設営費に2億5000万円かかると説明したが、6日になって警備費や外国からの要人の接遇費を合わせて総額約16億6000万円になると発表したことなどを伝え、国葬の是非について議論した。

 青山学院大陸上部の原晋監督が「国葬にすることによって、外国の要人の方がいらっしゃるじゃないですか。そこのメリットはあるんでしょうか?。それとも、そんなのは大したことないよって?」と、国葬が外交の場としての役割を果たすのかと質問した。

 田崎氏は、政府が2億5000万円のみを公表していた時の話として、「ある政府の方が言われたんですけども、『2億5000万円で、これだけの外国首脳が来て、話ができるとなれば安いもんだ』と。つまり外交の舞台となるわけですね。日本の(元)総理大臣のために各国の人が集まってくれるわけです。一般の人たちとちょっと感覚ずれるかもしれないですけど、政府にとっては大きいことなんですね」と、政府の考えを解説した。

 さらに、原氏が「国葬じゃなくて、自民党葬だったら、果たして外国の方いらっしゃるのか、どうか?」と国葬にすることの意味を尋ねた。全額国費の国葬とは違い、内閣・自民党葬の場合、内閣と自民党が費用を半分ずつ出し合うことになるが、田崎氏は「そこがねえ、政府にとってキツイことですよ」と、政府にとっては痛いところを突かれることになると指摘した。

 中曽根元首相、小渕元首相ら歴代の首相経験者の葬儀が内閣・自民党葬で行われたことを例に挙げ、「小渕さんの時もそうでしたけど、クリントンさん、当時アメリカの大統領、韓国の金大中大統領、来られているわけですよ。今回はアメリカの大統領も韓国の大統領も来られる予定はないんですね。だから、国葬にしたから来るっていうものでもないんですよ、きっと」と、必ずしも国葬が、要人の弔問の理由にはならないと語った。

 これにMCの恵俊彰が「だから弔問外交は、自民党葬でもできるっていうことになるわけですよね。そうなると多くの方が納得できるのかどうなのか?」と疑問を投げかけた。

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