気象予報士が解説、巡洋艦「モスクワ」沈没時の風速4メートル 波浪警報出ない程度

 気象予報士の蓬莱大介氏が16日、読売テレビ・日本テレビ系「ウェークアップ」に出演し、ロシア黒海艦隊の旗艦である巡洋艦「モスクワ」が沈没した際の現地の天候を解説した。

 モスクワは今月14日、ウクライナのオデーサから120キロほど南下した位置で爆発した。ロシア側は「爆発による火災でえい航中に暴風雨により沈没」と発表。ウクライナ側は「対艦ミサイル2発で攻撃して撃沈した」としている。

 通常の天気予報と同じように衛星画像を指し示しながら解説。「発達した雲が北から南へ、黒海の方へと次々に流れていきました。雨風が断続的に強かったことが分かります」とした。「強かった」風については、JAXAの衛星画像を見ながら解説。風速が10~15メートルで北風、西風が強かったとした。

 この風速から波の高さは「4メートル前後」と推測。「日本の基準に置き換えると暴風警報、波浪警報がギリギリ出ないくらいの強さに当たります」と説明した。

 キャスターを務める弁護士で中大法科大学院教授の野村修也氏は「この程度の暴風雨で沈没するっていうことになると、そもそも火災がものすごく大きなものだったということになるので、かなりお粗末だったということになる」と指摘。防衛研究所の防衛政策研究室長・高橋杉雄氏は「暴風雨で浸水するっていうことは船に穴が開いていたということになる。船に穴が開いていたということはミサイルを横から受けて、そこから浸水して沈んだと見ることが妥当だと思います」と撃沈説を支持した。

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