報ステで太田氏「怒りがこみ上げた」「許されない」 テレ朝社員ら飲酒打ち上げ→救急搬送に

 テレビ朝日「報道ステーション」が10日、放送され、同局の東京五輪番組を担当していた社員ら10人が、緊急事態宣言下の8日夜から9日未明にかけて、都内で「打ち上げ」としてカラオケ店で飲酒を伴う宴会を開き、スポーツ局の社員1人が救急搬送された問題について、伝えた。メインキャスターで同局の富川悠太アナウンサーが2度、頭を下げた。

 社員1人は酔って店を出る際に誤って外に転落し、足を負傷。救急搬送され、現在も入院している。

 富川アナはこのニュースについて特に発言する機会はなかったが、コメンテーターである共同通信社編集委員の太田昌克氏が「怒りがこみ上げてきました。絶対にあってはならない不祥事。しかも緊急事態宣言下。これは許されない行為」と厳しく発言した。

【以下、太田氏の発言全文】

「このニュースに接しまして、私自身言葉を失い、怒りがこみ上げてきました。絶対にあってはならない不祥事。しかも緊急事態宣言下。これは許されない行為です。

酒類の提供・停止で今も困窮されている飲食事業者の皆様、あらゆる規制で営業がなかなか成り立たないサービス業の方々、そして今この瞬間も命を守るために最前線に立っておられる医療関係者の方々…、おられるわけです。

取材で我々、これまで大変お世話になったこうした関係者の方々、お心を大変傷つけてしまったと思うんです。それは否定できない。コロナ禍の今だからこそ、危機を迎えているからこそ、メディアやジャーナリズムに対する市民の皆様の信頼が何より大切なんです。

しかし、それを裏切ってしまった。私、いつも肝に銘じていることがあるんですね。メディア人、ジャーナリストである前に、市民社会を構成する良き一市民でなければならない、いつも心にそう言い聞かせてます。今回のこの出来事を受けて、私自身、自戒の念を込めて初心に立ち返りたい、そう思いました」

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