各地で成人式の中止や延期が相次ぐ中で開催の意向を表明していた東京都新宿区が８日、一転して式典開催を中止することを区のホームページ（ＨＰ）で発表した。７日に１都３県に緊急事態宣言が発出され、政府からも成人式のオンライン化・延期の要請があったためという。

　ＨＰには吉住健一・新宿区長もお詫びとメッセージを出し、「ある程度の水準で踏みとどまっていた新宿区内での１日の感染者数が、１月７日には、７月以降初の１００人を超える状況となりました。大災害に匹敵する状況と判断し、残念ながら式典の中止とさせていただきました」「式典に参加することを予定されていた新成人の皆さまとご家族の皆さまには、心からお詫びを申し上げます」などと記された。

　吉住区長はまた、式典が予定されていた１１日には、式典会場（新宿住友ビル「三角広場」）で、フォトスポット（金屏風）を記念撮影用に利用できると呼びかけ、動画も放映し、会場で見られるとした。当日は区長も「お詫びとお祝いを申し上げるために」会場で待機するという。