NHK籾井会長 最後の定例会見後、インフル発覚 出勤停止でこのまま任期満了も

 今月24日で3年の任期満了となるNHK・籾井勝人会長(73)が19日、最後の定例会見を行った。体調不良で開始前から1時間の予定を30分に短縮する要請がなされたが、終了後にインフルエンザA型を患っていることが判明。出勤停止状態となり、このまま、退任する可能性が高まり、最後までらしさ全開のお騒がせぶりとなった。

 3年前の就任会見で「政府が“右”と言っているのに、我々が“左”と言うわけにはいかない」と“政権べったり”を表明するなど、大騒動を巻き起こしての船出となった籾井勝人会長。その幕引きも、またドタバタだった。

 この日が最後の定例会見。開始直前に広報担当者から、会長の体調不良を理由に1時間の予定を30分に短縮する要請がなされた。

 そんな中で会見場に姿を見せた籾井会長は、すでに足取りがフラフラ。顔色も青白い。途中で「体調不良で集中力がほとんどない」と言い、局の“不祥事”を“犯罪”、“職員”を“組合”と言い間違えたり、突然、三井物産時代を思い出したのか、石炭や鉄鉱石の価格変動を言及したりと、答弁は迷走した。

 容体を問われると「破裂しそうですよ。気分悪い。風邪のようですね」と吐露。症状は前日からあったそうで「熱は計っていない。たいしたことない」と言ったが、約30分の会見後にNHK局内の診療所で診察を受け、インフルエンザA型と診断された。

 広報部は「3日間、出勤するな、という診断」と説明。ただ一般的にインフルエンザは、発熱して5日間は鼻やのどからウィルスを排出するため、その期間は外出を控える必要があり、出勤停止状態のまま、24日の最終出勤日を迎える可能性も出てきた。

 上田良一新会長との引き継ぎも行われておらず、バトンタッチがないまま新体制への移行となる見込みだ。会見に出席していた記者陣は、罹患(りかん)の恐れもあり、トラブルが多かった同会長は、最後も大きな置き土産を残していた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス