羽田圭介氏が作詞家デビュー 芥川賞作家がデーモン閣下の楽曲を

 羽田圭介氏(左)のあいさつに大爆笑のデーモン閣下=東京・ソニー・ミュージックスタジオ(撮影・金田祐二)
 羽田圭介氏が作詞した曲を披露するデーモン閣下=東京・ソニー・ミュージックスタジオ(撮影・金田祐二)
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 芥川賞作家の羽田圭介氏(31)が作詞家デビューすることが18日、分かった。大ファンで、昨年2月に5度目の解散を迎えた聖飢魔2・デーモン閣下の5年ぶりとなるソロアルバム「EXISTENCE」(3月15日発売)の楽曲「Stolen Face」を手がけた。この日、都内で行われた閣下のレコーディングに立ち会った羽田は「1200点」と自己採点し、コラボに大感激した。

 天にも昇る気持ちだった。自身が手掛けた詞に憧れの閣下が息吹を吹き込んでくれた。初めてレコーディングに立ち会った羽田氏は「目の前で閣下が歌われている曲が自分(の作詞)という現実は信じられない。不思議な感じで感情が整理できずニヤニヤと笑いそうになった」と未体験の感情に触れた。

 羽田氏は2015年に「スクラップ・アンド・ビルド」で第153回芥川賞をピースの又吉直樹(36)とともに受賞。受賞の連絡を待つ間、閣下のような悪魔メークでカラオケを楽しむ姿が話題になった。30歳の誕生日を迎えた15年10月19日には、聖飢魔2のデビュー30周年記念ツアーの東京公演に招待され、悪魔メークを施してライブを楽しむほどの「信者(ファン)」だ。

 作詞オファーは昨年7月に閣下から届き、「小説、忙しいのにどうしよう。小説以上にちゃんとした作詞をしないとまずい」と重圧を感じながらも約1カ月半で仕上げた。「大変でした」と苦心した歌詞のサビは「Stolen Face 誰かに見てほしい」などとつづっており、「SNSで人気者になるために全部を公開しちゃっている若い子の感じが危ないと思った」と社会的メッセージを込めた。

 歌詞を受け取った閣下は、重くなりすぎないように軽快な曲を作成。羽田氏の作詞を「700点満点で666点」と高く評価した上で、「次はメロディーを先で」と早くも第2弾に色気を見せた。

 楽曲に「1200点。講演会で歌います」と大感激の羽田氏は、「書きたいことがなくなってから本物の小説が書けると言われるように作詞もそれに近いのかな。作詞で表現したいことがなくなるまで、作詞するしかないのかな」と“二刀流”継続へ意欲を見せた。

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