スキマ×小田和正 幻の名曲が甦る 一夜限りのはずが逆提案で

 男性デュオ・スキマスイッチが、リアレンジ・アルバム「re:Action」(来年2月15日発売)で、奥田民生(51)やORIGINAL LOVEの田島貴男(50)ら敬愛する実力派アーティスト12組をプロデューサーに迎えたことが20日、分かった。小田和正(69)とのコラボでは、小田がホストを務める年末恒例のTBS系特番「クリスマスの約束」の企画で制作し、2006年に一夜限りで披露した“幻の名曲”が甦(よみがえ)る。

 10年前の“クリスマスプレゼント”が、再び届けられる。歴代の作品をリアレンジした収録曲が並ぶ中、小田プロデュースの「君のとなり」が異彩を放つ。「クリスマスの約束」のために小田とスキマスイッチが共作し、番組内で一度だけ歌唱したバラード。CD未収録だったが、新曲として音源化された。

 アルバム制作にあたり、スキマスイッチの大橋卓弥(38)と常田真太郎(38)は親交あるアーティストに協力を依頼。小田からは「あの時の曲を甦らせよう」と“逆提案”を受けた。

 メロディーはそのままに、曲名と歌詞を一新。コーラスで松たか子(39)も参加する豪華版に生まれ変わり、“小田プロデューサー”は「自分を押しつけることなく最後までたどり着きたいという気持ちと、彼らの『すべておまかせします』という狙いが錯綜(さくそう)しながら進んでいきましたが、イメージしていたような仕上がりになりました」と満足げだ。

 12組のアーティストとのコラボで大橋は、「皆さんやっぱり自分たちのサウンドっていうのを持っている方々ばかりで、僕らの曲もその人が触ると面白いほどそのアーティストの曲みたいに変化していくのが興味深かったし、さすがだなぁと思いました」と刺激を受けた様子。常田も「お互いの化学反応でこんなに楽しいことができるんだ、ということがこの1枚で表現できたと思っています」と手応えを感じていた。

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