宝塚歌劇団星組トップ北翔&妃海 本拠地にサヨナラ
11月に退団する宝塚歌劇団星組トップスター北翔海莉(ほくしょう・かいり)とトップ娘役・妃海風(ひなみ・ふう)の本拠地サヨナラ公演「桜華に舞え/ロマンス!!」の千秋楽が3日、兵庫県の宝塚大劇場が行われた。
北翔は最後の大階段を男役の象徴である黒燕尾ではなく、黒紋付きに緑の袴姿で降りてきた。「19年前に入団のときと同じです。退団のときは正装でと決めていました」とタカラジェンヌとしてのけじめをつけた。
また「自分のギリギリのところまで挑戦できました。(タカラヅカ生活も)お腹いっぱいですが、体も限界です」と満足そうな様子を見せていた。
父と兄が海上自衛隊勤務で、自身も志したことがあったが、中学校の先生のアドバイスで何も知らないままに宝塚音楽学校を受験。下級生のころ新人公演「飛鳥夕映え」でのカーテンコールに思わずピースサインで応え、楽屋に戻ってから上級生に叱られたエピソードが紹介されると、すすり泣きの漏れていた客席からは、笑い声も起きた。
そんなマイペースさは本拠地千秋楽の最後も発揮。「ぐっすり寝過ぎて、朝起きられなかったくらい」と照れ笑い。それでも「朝からファンの方が(退団者を示す色)白い服を着ているのを見て、最後を実感しました」と振り返った。最後のあいさつの直前には少し緊張した様子も見せ、それを見てとった花束贈呈役の次期トップ・紅ゆずるからは『桜華に舞え』の役のままに「あんさー、好きやで」と声を掛けられたことを明かし、「緊張をほぐしてくれました」と相好を崩した。
また妃海はカーテンコールで北翔に「好きです!」とアピール。自身が持つ花束の中に「みっちゃん」と北翔の愛称と同じ名前を持つダリアの一種を入れたことも明かした。
舞台の最中は激しく降りしきった雨も、パレードのときにはピタリと止み、北翔は「私は晴れ女ですから」と豪語。花の道の沿道には約6000人が集まり、北翔らの最後を見送った。
東京宝塚公演は10月21日~11月20日。
