円楽 故立川談志さんへの不義理を涙で謝罪 お礼も言えずに「向こうに逝った」

 落語家の6代目三遊亭円楽が23日、TBS系「謝りたい人がいます。~芸能人が初めて明かす、人生最大の後悔SP~」に出演し、故立川談志さんへの感謝の思いを表すとともに、「不義理をした」と謝罪。談志さんの墓前で涙を流した。

 円楽は「不義理したまんま」と談志さんへの思いを明かし、「この番組の話が来た時、あの人が呼んでいるなと思った」とも話した。

 円楽は1970(昭和45)年、5代目三遊亭円楽に弟子入り。楽太郎としてデビューし、2010年に6代目を襲名した。

 談志さんとの出会いは、参議院選挙での手伝いを命じられたこと。それが縁で談志の前座を務めるようになり、談志さんが自分の芸に満足いかないときに意見を求められ、「師匠は落語に飽きてるんじゃないですか。考えすぎです。普通にやればいいんですよ」と一門の弟子も言えないことを直言。気に入られるようになった。

 その後は直々にけいこもつけてもらい、2010年に行われた6代目円楽襲名披露興行に談志さんは飛び入りで出演。披露パーティーにも飛び入りで出席してくれた。当時、談志さんはすでに病におかされていたが、円楽のために駆けつけた。円楽が談志さんのもとにお礼に行こうしたが、すでに談志さんは入院していて面会はかなわなかったという。

 談志の長女のゆみこさんは見舞いを断った理由について「言葉を失って。末期のがんで。やせ細って」と家族としての心情を述べた。また、談志さんと円楽の関係については「立川談志とはだいたいの人がトラブります。それがないだけでパーフェクト」と表現した。円楽はこれを聞いて涙を流し、「そうか。普通はトラブるんだ。俺はトラブんなかった。今、分かった」と涙をぬぐった。

 円楽は「何のお礼も言えないまま、むこうに逝ったから。不義理を謝りたい。『見事な円楽になりましたね』と言われたい」と談志さんへの深い思いを語った。

 談志さんが2011年に亡くなってから初めて墓参りをした円楽は「ご無沙汰しております」とあいさつ。「お礼も言わずに。襲名披露以来、そのまんま会えなかった。まだまだ色んなことを教わりたかった。いずれそちらへ参りますが、また前座から務めたい」などと涙ながらに語りかけた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス