銀座でも鯉フィーバー 広島県ショップに大行列、振る舞い酒も

 店外には最長1時間待ちの行列もできた=東京・銀座の広島ブランドショップTAU
 振る舞い酒を手に店内で乾杯する広島ファン=東京・銀座の広島ブランドショップTAU(撮影・出月俊成)
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 プロ野球・広島の25年ぶりVから一夜明けた11日も、東京の鯉党たちの盛り上がりはとどまるところを知らなかった。銀座の広島県ブランドショップ「TAU」には、約3700人の客が来場。カープ関連グッズは瞬く間に売り切れるなど、大フィーバーとなった。

 優勝記念の限定グッズなどを求め、同店史上初の“徹夜組”も現れた。店長の村上祥平さん(30)によると、一番乗りの客はなんと午前1時に店前に到着。開店1時間半前の午前9時の段階では、すでに約400人が行列を作っていたという。

 この日は夕方から優勝記念で広島・呉の銘酒「千福」が200人に振る舞われた。買い物客でごった返す時間に重なり、店外には100メートル近い行列も。入場制限も行われ、最長で1時間待ちの時間帯もあった。スタッフは通常の倍にあたる20人を動員した。

 12年7月のオープン後、同店には平均で平日に約1800人、週末は約2500人が来店するが、村上さんは「レジ待ちの行列ができたことはありましたが、店外に行列ができるのは初めてです」と驚いていた。

 1000枚限定で用意された優勝記念Tシャツ(2000円)は開店から3時間で完売。広島の物産品など5000円相当の商品が入った100個限定の福袋(2500円)も、開店前に整理券がすべてなくなった。福袋は12、13日も50個限定で販売されるという。

 また、カープグッズも夕方にはほぼ完売。村上さんは「カープ関連の食品とか、『カープ』と名のつくものは片っ端から売れました」と説明。仕入れのメドは立っておらず、「明日からどうしようかと…」とうれしい悲鳴を上げた。

 村上さんも広島・福山の出身。優勝が決定した10日の観戦チケットは持っていたというが、「8時まで店が開いてるんで、終わってから行ったら試合も終わってて…。終了15分後に着いて、空気だけ味わってきました」と笑った。

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