台風・豪雨でポテチ危機 カルビー新商品延期&コイケヤめど立たず

 北海道に大雨をもたらした台風の影響が、ポテトチップスの生産に打撃を与えている。カルビーは5日、ポテトチップスの新商品4品の発売を延期することを公表した。相次いだ台風の上陸に加え、30日には台風10号が接近し、記録的な豪雨で河川の氾濫などが発生。原料となるジャガイモの確保が厳しい状況となっている。

 北海道に大雨をもたらした台風の影響で、カルビーが、ポテトチップス新商品の発売延期を決めた。

 5日に発売予定だった「ア・ラ・ポテト」の「うすしお味」と「じゃがバター味」は10月3日に延期。9月12日にコンビニエンスストア限定で売り出す予定だった2品は10月10日に先送りする。商品名は公開していない。

 北海道では8月に台風7号、11号、9号が相次いで上陸。その後の台風10号の接近で、ポテトチップスの原料に使うジャガイモの生産量不足が見込まれることが理由。同社はジャガイモの約75%を北海道産に頼っている。

 「コイケヤ」ブランドを展開し、「カラムーチョ」シリーズなどを発売している湖池屋(東京)も、製造委託している北海道南富良野町の工場が浸水被害を受け、ポテトチップスの生産再開のめどが立っていない。自社工場で代替生産するが、一部製品を出荷調整する見通しだ。

 「わさビーフ」が人気の山芳製菓(東京)も仕入れ予定の北海道産ジャガイモの収穫量が3割ほど減ると予想。取引先の小売店などに生産を抑えることを伝え始めた。

 北海道はこの日、台風10号による被害を公表。農業関係では、ジャガイモ畑の浸水やリンゴの落果といった被害が、少なくとも約6334ヘクタールに拡大。ビニールハウスや牛舎などの損壊も2034棟に及んだという。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス