こち亀連載終了、さいとう・たかを氏ら漫画界の声

 連載40周年を迎えた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、17日発売の「週刊少年ジャンプ42号」(集英社)で、最終回を迎えることが3日、分かった。作者の秋本治氏(63)が東京・神田明神で、絵巻奉納式後に会見して発表した。

 劇画「ゴルゴ13」を45年以上描き続ける漫画家さいとう・たかを氏は「ご苦労さまと言うしかない。連載があれだけ長くなると、作品が自分のものではなくなるので、やめるにやめられなくなるものなんです。(こち亀は)雑誌の顔になっていましたから、よく決断できたなあ。寂しいのと、うらやましいのと、不思議な気持ちです」。

 同時期にデビューした友人の漫画家小林よしのり氏は「その時代、時代の流行を次々に登場させ、子供たちを飽きさせなかった。これは大きい」。後輩の漫画家一本木蛮氏は「両さんの凝り性できちょうめんな性格は、秋本さんを投影している。雑談していると、細かいことなのに、すごく反応される。あふれるような好奇心も、長く続けてこられた大きな理由と思う」とそれぞれコメントを述べた。

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