「スマスマ」「紅白」リレーでSMAPの日構想

 12月31日をもっての解散を発表した国民的グループ・SMAPがフジテレビ系「SMAP×SMAP」とNHK紅白歌合戦を大みそかにリレー出演する“SMAPの日”構想が16日、浮上した。メンバー分裂状態の現在、25周年記念ライブなどファンの前に登場予定がない5人に対してNHK、フジテレビ関係者は大みそかの番組出演をオファーする意向。実現すれば、23回出場紅白、放送20年のスマスマのリレーで有終の美を飾ることになる。

 現状では静かに25年の歴史に幕を閉じる可能性が高いSMAP。だが、ラストステージの実現を各局は諦めていない。

 14日にジャニーズ事務所が発表したSMAP解散のニュースをテロップで流す異例の対応をしたNHKの関係者は「速報で流すほどのグループ。新曲を出していなくても出演をお願いしていく。(周囲の)後押しがあれば」と期待する。別の関係者は紅白出場となれば、「中継になるのでは。場所は(デビューイベントを行った)西武園ゆうえんち」と原点回帰の演出プランを明かす。

 年内で終了するフジのスマスマも大みそか特番に期待を寄せる。同局関係者は「通常、大みそかの番組はこれから決めていく。提案してみたい」と語り、紅白歌合戦の時間と重ならない時間帯での“ラスト・スマスマ”プランを検討している。

 SMAPは今年7月に民放歌番組への出演を辞退。新曲を出しておらず、十分なパフォーマンスができないという理由だった。解散までに新曲発売の予定もなく、25周年記念ライブもない。2004年にも同様の理由で紅白を辞退しており、関係者は「民放の音楽番組を辞退しながら紅白に出るのは可能か」と疑問を口にする。メンバー間では分裂状態が続いており、現状ではオファーがあっても紅白辞退の可能性は高い。

 そんな厳しい状況ではあるが、ファンは5人がそろう姿を望んでおり、今後は出演に向けての動きが水面下で加速していきそうだ。

 実現すれば、大みそかをスマスマから紅白という豪華リレーによる“SMAPの日”として有終の美で飾ることになる。楽曲購買運動が再燃するなど社会現象になったSMAPの解散劇。世論の後押しを受けたメンバーがどれだけ気持ちを一つにできるかに注目が集まる。

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