小池百合子候補  大観衆の“緑の波”に感涙

 サイリウムなど緑のグッズを持ち寄った聴衆=東京・池袋駅西口(撮影・開出牧)
 声援に感極まる小池百合子氏
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 31日投開票の東京都知事選挙は30日、選挙期間の最終日を迎え、各候補が“最後のお願い”に都内を飛び回った。元防衛相の小池百合子候補(64)が「小池ゆりこフェス」と銘打ち、池袋駅前で行った最終街頭演説会には6000人近い聴衆が集結。“手応え”に涙を見せた。新宿駅前で最後の演説を行ったジャーナリストの鳥越俊太郎候補(76)も、演説終了後に思わず感極まった。前岩手県知事の増田寛也候補(64)の応援には、タレントの西川きよし(70)が駆けつけた。

 小池氏は、事務所のある池袋西口での“夏フェス”で選挙活動を締めくくった。

 イメージカラーの緑色をしたサイリウムが幾本も揺れ、「ゆりこコール」が何度も発生。さながらアイドルのステージのような状態で、中にはブロッコリーやネギを持った支援者や、なぜか小池氏の応援を続ける同じ都知事候補のマック赤坂氏(67)の姿も。大観衆に涙腺を潤ませた“ゆりりん”は「だんだん東京が緑に染まっていった。都庁を百合子グリーンに染めていく」と拳を突き上げた。

 自民党の推薦を得られず、「スタートしたときは最悪1人」を覚悟していたという選挙戦。だが、選挙で初めてハチマキを締め、ガラス張りの街宣車で訴えを続けるうちに支援者は増え、自然発生的に“追っかけ”も登場。選挙10回目のベテランが「ここまで広がりが出るとは。こんなうねりは初めて」と驚くほどだった。

 この日も6000人近い人々が集結。車道にまで人があふれ、演説中には警察の「歩道にあがって下さい」の声が重なった。

 ツイッターでの殺害予告や増田氏の応援演説に駆けつけた元都知事・石原慎太郎氏(83)の「厚化粧」発言など、さまざまな事が起きた17日間。リードが伝えられるが、「候補者心理としては(自信は)マイナス5%くらい。絶対いけるなんて思えない」と表情を引き締めた。

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