ピアニスト中村紘子さん死去 闘病中も精力的に演奏活動
日本を代表するピアニストとして活躍した中村紘子(なかむら・ひろこ、本名福田紘子=ふくだ・ひろこ)さんが26日午後10時25分、大腸がんのため東京都内の自宅で死去した。72歳。山梨県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。後日お別れの会を開く。喪主は夫で作家の庄司薫(しょうじ・かおる、本名福田章二=ふくだ・しょうじ)氏。
15年に大腸がんを公表、治療を受けながら演奏活動を続け、5月の兵庫県でのリサイタルが最後の公の場での演奏となった。天才少女と呼ばれ、1965年にショパン国際ピアノコンクールで入賞、最年少者賞も受賞。演奏した国内外の公演は3800回を超えた。
所属事務所によると、亡くなる前日の25日は誕生日で、自宅で庄司さんと過ごした。庄司さんは密葬の際、「72歳は早すぎるよね」とつぶやいたという。