鳥越氏「準備不足」批判どこ吹く風 どうなる都知事選!きょう告示31日投開票

 公約を掲げる鳥越氏
 都知事選に向け、抱負を語った(左から)宇都宮健児氏、小池百合子氏、鳥越俊太郎氏、増田寛也氏=東京・内幸町(撮影・堀内翔)
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 14日告示の東京都知事選挙(31日投開票)に立候補を表明しているジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が13日午後、元防衛相の小池百合子氏(63)、前岩手県知事の増田寛也氏(64)、この日夜に出馬を取りやめた元日弁連会長の宇都宮健児氏(69)と都内で候補者共同記者会見を行った。12日の出馬会見での具体的な政策の乏しさを指摘された鳥越氏は「心配していただかなくても結構です」と余裕の表情だったが、会場からは笑い声が漏れた。

 大物の余裕なのか、自ら長所と言い切る「楽天的」のなせる業なのか…。前日の会見での“準備不足”を指摘された鳥越氏は「誰でも最初はわからないですよ」と笑い飛ばし、「だけど真剣に取り組んでいけば、道は開ける」と自信を隠そうとしなかった。

 12日の会見では、ライバルとなる小池氏や増田氏の政策について「まだ読んでません。興味がなかったので」と回答。選挙の争点などについても「わかりません」「これから考えます」といった答えを連発し、ネット上などでは不安視する声が続出していた。

 この日も、出馬の最終的な意思を問われた宇都宮氏が「鳥越さんはまだ明確な政策を示していらっしゃらないので」とチクリ。それでも「昨日から今日にかけて、自分なりの公約は作りました。宇都宮さんは示してないと言ったけど、僕は具体的に言ってるつもり」と一蹴した。

 さらに、「そんなに心配をしていただかなくても結構です。ちゃんとやってます。大丈夫です」と大見えを切ると、会場から大きな笑い声が。隣に座っていた小池氏は、あきれたような表情を浮かべつつ失笑した。

 締めくくりの一言を求められた鳥越氏は、室町時代の歌集「閑吟集」の一首「何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ」と挙げた。「人生は夢のようにパッといかないと。だから今、やりたいことを狂うほどにやれと」と自身の解釈を示した。

 過去に4度のがん手術を経験し、この日も政策の骨子として「がん検診受診率100%」を掲げた鳥越氏。「まさに今の私の心境です。私の人生はあと10年残っているかどうか。限りを尽くして、狂ったかのように、精魂込めて全身全霊をかけて東京都知事をやりたい。やらせて下さい!という思いです」と猛アピール。ジャーナリズムの現場で戦い抜いて来た熱さは、存分に示した。

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