舛添都知事 説明&辞める気まるでなし
東京都の舛添要一知事(67)が20日、都庁で定例会見を行い、自身の政治資金支出に関する疑惑について、弁護士による調査に委ねる意向を口にした。2時間を超える会見で疑惑について多くの質問が飛んだが、舛添氏は一切答えず、「第三者の厳しい目で調べてもらう」と“逃げ”の回答を連発。自らの口での説明を拒み続けた。
逃げて、逃げて、逃げまくった。かつてコメンテーターとして歯に衣(きぬ)着せぬコメントで権力を批判してきた面影は、どこにもなかった。13日の定例会見後、さらなる不正支出疑惑が噴出した舛添知事は自身への追及には、まったく応じなかった。
冒頭で「都民の皆さまをはじめ、たくさんの方々にご心配とご迷惑をおかけしましたことを心から深くお詫び申し上げたいと思います」と陳謝。「私の事務所とは無関係な、政治資金規正法に精通した弁護士などに、関係政治団体の政治資金の支出を見ていただくことにいたしました」と、問題解決を外部に委ねる意向を明かした。
その後はほとんどの質問に対し、「公正な第三者の厳しい目で調査してもらう」という趣旨の回答を計70回以上も連発。政治資金で購入した下着やパジャマが政治活動に役立ったかとの問いにまで「確証がないので、しっかり精査してから」と答え、報道陣をあきれさせた。
「厳しいご指摘を受け、反省しています」との謝罪も20回以上。同じ答えを続ける中で嫌気が差したのか「先ほども申し上げましたが!」と声を荒らげる場面もあった。調査の方法として、自身の記憶を元に証言するとも話したが、知事室に飾ってある絵の枚数を「数えていない。覚えていません」と答えるなど、説得力に欠けた。
調査終了後の結果公表は約束したものの、現状では担当弁護士も確定しておらず、調査時期も明言せず。自身の疑惑を解明する「第三者」を自身が選ぶという構図に疑問の声が上がった。「都民はどういう気持ちで会見を見てると思うか」の問いには「私は皆さまの気持ちを類推する立場にない」と、都民の代表らしからぬ“言い訳”で回答を避けた。
支出が不適切と判断された場合の辞任の意思には「調査を終えてから」と、頑なに明言を避け、「全力でいい仕事をして、信頼を回復したい」と続投に意欲も。だが、信頼の回復に結びつく言葉は、2時間15分の会見で、最後まで出なかった。
