満開間近!杉咲花 女優一本で成長中
女優の杉咲花(18)が、映画「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」(29日公開)で、物語の鍵を握るヒロインを演じている。3月に高校を卒業し、女優一本となってから初めて公開される出演作だ。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にもヒロイン姉妹の三女・美子(よしこ)役で登場することが決まっており、ブレーク必至の若手実力派が、デイリースポーツに新生活を迎えた心境を明かした。
3月いっぱいで肩書から「学生」が消えた。学業から解き放たれ、喜び半分、戸惑い半分、といった様子だ。
「撮影できる時間に制限があったんですけど、なくなって。学生じゃなくなったんだと思うと同時に、時間がある時に何をしよう、と。あんまり人に会わなくて…友達が欲しい!!」と屈託がない。
「似合わないから」と制服が好きではなかったが、今は「卒業してから青春っていいな、と思って」と、むしろ学園物出演を熱望。今まで当たり前にあった青春への思いが強まっているようだ。
「スキャナー」では才能あふれる高校生ピアニスト役。恩師が謎の失踪を遂げ、思念を読み取ることができる元芸人の偏屈な主人公(野村萬斎)たちに捜査を依頼する。
プロ根性が垣間見えるのがピアノ演奏シーン。「2カ月間、先生に教えてもらって、家でも練習しました。時間は決めずに飽きるまで。ピアノをできる人から『あれ?』と思われたくなかったので」と特訓。弾いている手元まで映し出されるのは当初の予定になく、練習のたまものだ。
子供の頃からドラマが大好きで、小1年から1クールのドラマをほぼ全て視聴。志田未来(22)に憧れた。志田の所属事務所を調べ、オーディションで後輩に。2011年、「Cook Do」のCMで山口智充(47)と共にホイコーローを頬張る美少女として注目を集め、今では若手実力派の1人に数えられる。
高視聴率が続く「とと姉ちゃん」には、9週目から登場。高畑充希(24)演じるヒロイン姉妹の三女役だ。幼少期は子役が演じていたため、一足遅れて座組に加わった杉咲は「近くで“とと姉”を見ていて、本当に大変そう。現場は毎日、詰め詰めで(朝ドラのヒロインが)どれだけ大変なのか知れる機会があるのがうれしい」と、大任を背負う高畑の間近で学んでいる。
芸名の由来は、文字通り「花が咲く」。「『花粉だね、ムズムズする名前だね』と言われてました」と笑うが、満開の花に成長する日も、遠くはない。
