杉良、朗読に涙 被災3県で追悼式
岩手、宮城、福島の3県で11日、東日本大震災の犠牲者をしのぶ追悼式が開かれた。巨大地震が起きた午後2時46分、参列した遺族や住民らは一斉に黙とう。「これから幸せになりましょう」。亡き人への思いを胸に未来への決意を述べ、鎮魂の祈りをささげた。
福島市で開かれた福島県主催の追悼式。高校生らが書いた追悼の詩を歌手で俳優の杉良太郎が朗読し、バイオリンで鎮魂の調べが奏でられると、約350人の参加者の中に涙を拭う姿も。東京電力福島第1原発事故の影響で、いまだ10万人近くの人々が県内外で避難生活を送る。出席した内堀雅雄知事は「誇りある『ふるさと福島』の創造に向け、復興をしっかりと進めていく」と決意を語った。
