荒俣宏氏 お別れの言葉言わないままに

 11月30日に多臓器不全のため93歳で死去した漫画家・水木しげるさんの通夜が1日、東京都調布市内で営まれた。妻・武良布枝さん(83)ら家族はこの日、水木プロダクション公式サイトで「100歳まではいくようだネ」と語っていた水木さんが、家族に囲まれ穏やかに天国へ旅立ったことを明かした。通夜前には妖怪評論家で作家の荒俣宏氏(68)が自宅へ弔問に訪れ、“恩師”との別れを惜しんだ。      

 妖怪研究において水木さんに師事した荒俣氏は「いろいろお世話になった。お礼を返す間もなかった。あの世で会えるから、お別れの言葉は言わないままにしました」と語った。最後に会ったのは今年7月。水木さんの故郷・鳥取県を訪ねる旅番組だったといい、「そのときはお元気でした。まさか最後になるとは…」。自身の進む道を照らした水木さんを「太陽」と表現する荒俣氏。2人で行った国内外の旅を思い出に挙げ「水木さんが好きな古代感のにおいがする所にね。妖怪の話に行く前に戦争体験を話された。『そんなことがあったのか』と驚かされました」と懐かしんでいた。

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