朝ドラで水木さん妻役・松下奈緒は涙

 「ゲゲゲの鬼太郎」など独自の妖怪物や戦記で知られた漫画家の水木しげる(みずき・しげる、本名武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時18分、多臓器不全のため東京都三鷹市の杏林大病院で死去した。93歳。鳥取県出身。葬儀・告別式は近親者で行い、後日、お別れの会を開く。喪主は妻武良布枝(むら・ぬのえ)さん(83)。

 布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」は2010年、NHK連続テレビ小説でドラマ化されて大ヒットし、同年に映画化、翌11年には舞台化された。

 朝ドラで水木夫妻を演じた向井理(33)と松下奈緒(30)は撮影前、水木夫妻に初めて対面。松下は「まあ気楽にやってください」と水木さんに優しく声をかけられ、夫を気遣う布枝さんに「何てすてきなご夫婦なんだろう」と思ったという。

 「深い悲しみでいっぱいです。こんなに素敵な御夫婦を演じさせて頂けたことは、これからも私の宝物です。まさか大好きなお父ちゃんが…当時を思い出すと涙があふれてきます」とコメントした。

 向井は「しげるさんの背中を追い掛けるのが精いっぱいでしたが、多くのものを感じ、影響を受けました」と撮影時を回想。「お二人の醸し出す雰囲気が大好きでした。憧れでした。今はただ、大好きなしげるさんの御冥福をお祈り致します」としのんだ。

 映画版で宮藤官九郎(45)と水木夫妻を演じた吹石一恵(33)は「奥さまとお二人でとても優しく接して下さり、緊張が解きほぐされたことをよく覚えています」と、試写会で初めて会った時のことを回想した。

 舞台版で渡辺徹(54)と水木夫妻を演じた水野美紀(41)は、楽屋で夫妻と対面し「仲むつまじく寄り添うお姿がとても印象的でした」という。「漫画一筋に命を削って創作し続けた、その壮絶な生きざま、心から尊敬いたします。きっとたくさんの妖怪たちが迎えに来て、今ごろは天国で酒盛りをされてるんじゃないかと思います」と悼んだ。

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