波瑠、憧れの朝ドラで「殻を破れたら」
女優・波瑠(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜、前8・00)が9月28日にスタートし、初週視聴率20・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進した。朝ドラ史上初めて幕末からスタートし、明治~大正と続く激動期の大阪を明るく元気に駆け抜けたおてんば娘(波瑠)と、彼女を支え続けたボンボンの夫(玉木宏)の物語。大役を担う波瑠が、作品にかける思いをデイリースポーツに語った。
撮影は5月に始まった。長丁場に初めて挑んでいる波瑠は「現場の雰囲気が良くて。居心地いい感じでやらせていただいてます」と充実の表情。「見た人が元気になり、一日頑張ろうとなっていただけたらうれしい。そんな元気を届けられる人になりたい」との思いを込めて熱演する。
波瑠が演じるヒロイン・今井あさは、明治を代表する女性実業家で、教育者として日本初の女子大である日本女子大学校(現・日本女子大)を設立した広岡浅子がモデル。京都の豪商の次女として生まれたあさは、いいなずけである大阪有数の両替商に嫁ぐ。維新の動乱の中で家業が傾くと、育児をしながら炭鉱、銀行など事業を立ち上げ、女性の社会進出にも寄与していく。
子供の頃からおてんばのあさは、大人になっても夫の尻をたたき、元気に周囲を引っ張って事業などを成功させていく活発な女性で、波瑠にとっては「今までとは違う明るい役」だ。
「このタイミングで自分のイメージと離れたキャラクターを演じることは、裏切るくらいの挑戦で意味があると思う。不安はあるけど、殻を破れたらいいな!と頑張ってます」
「憧れの舞台。夢でした」という朝ドラのヒロインを、4度目のオーディション挑戦でつかんだ。撮影では「日々壁にぶつかっている」というが「終わって幸せだったと振り返れた時、自分が成長していると思う」と奮闘している。
12日からの第3週では、いよいよあさと新次郎の夫婦生活が本格的にスタート。波瑠は「結婚しても自分の大事な仕事は続けたい。仕事のための人生でなく人生ありきの仕事。ちゃんと自分を幸せにしてあげて、バランスよく生活、仕事を大事にできるのが理想」と、思い描く理想の夫婦像を明かしてくれた。
