MAX 歌とダンス貫いた20年

 ダンス&ボーカルグループMAXが、10日に千葉・舞浜アンフィシアターでデビュー20周年記念ライブを開く。現在、育児休業中のReina(38)や、Mina(37)が活動休止中に参加したAki(34)も出演する、一夜限りの“完全版”。メンバーの離脱、復活、卒業…と紆余(うよ)曲折を経験しながら“歌とダンス”を貫き、たくましく生き抜く女たちの生きざまを体現したショーとなる。メンバーにライブへの思いと20年間の葛藤を聞いた。

 現在、本番に向けて、直前リハーサルのまっただ中にあるNana、Lina、Minaの3人。Reina、Akiも加わり、5人が集結してのライブは初めてとなる。

 Lina「AkiがMAXを支えた時代も間違いなくあって、私たちも感謝の思いがある。20年間を凝縮するライブなら、ReinaもAkiも必要だった。ファンが喜んでくれる面白いことをやりたくて、一番のサプライズになると思った」

 激動の20年だった。95年にデビューし、初アルバムはミリオンヒットするなど頂点を極めたが、02年にMinaができちゃった結婚し、休業。新加入のAkiは08年に脱退、同年、Minaが復帰。11年に今度はReinaが入籍・妊娠で活動休止。

 Lina「Minaのときは解散が頭をよぎった。初めての経験にどう対処すればいいか。ずっとこのメンバーでやっていけると思っていたので、4人じゃなくなることすべてが“?”だった」

 Nana「でも“ステージで歌って踊ることが好き”という思いは崩れなかった。両親や沖縄の友達、たくさんの思いが私たちの肩には乗っかって東京に出てきた。一時期の迷いで簡単に投げ捨てるのはできなかった」

 全員が沖縄アクターズスクール出身。当時から練習メニューなどメンバーで自主的に決めてきた。それだけにMinaの独断は許せず、わだかまりを解消するのに6年かかった。ほどなくして、Reina休業という2度目の壁。このときも話し合いで方向性を決断。たくましさを培っていた。

 Nana「ファンをまた裏切っちゃうと心は痛かったけど、2回同じことを繰り返したくなかった。Minaのときには祝福してあげられなかったので『おめでとう』を言おうと話し合った」

 2度目の再出発をきっかけに、バラエティー番組出演やモデルなど個々の活動を増やした。「今後、メンバーの離脱があってもMAXを続けられるように」というあくまでグループ存続の“備え”。楽曲的にも、より振り切った路線に挑戦。13年の「Tacata’」が大ヒットした。

 Lina「歌とダンスというベースをブレさせず、家庭の幸せも、個々の活動も大事にしながら進んで行く。やりたいことは変わるかもしれないけど、受け止められるくらいの気持ちを持って、集まったときに最大(MAX)になればいい」

 これから何があってもMAXはMAXであり続けられる。

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