大西議員「懲らしめる」 再び圧力発言

 安全保障関連法案に批判的なマスコミ報道に対する自民党議員の圧力発言問題で、同党内から30日、再び報道機関を威圧すると受け取れる発言があった。大西英男衆院議員(東京16区)が国会内で記者団に「懲らしめないといけない」と強調。25日の同様の発言で党執行部から厳重注意処分を受けたものの「問題があったとは思えない」との認識も示した。党執行部は再度、厳重注意処分とした。

 大西氏は、安保法案が徴兵制につながる恐れを指摘する報道に関し「徴兵制は全く関係ない。そう報道している一部マスコミがある。懲らしめないといけない」と表明。さらに「誤った報道をするマスコミに対して広告は自粛すべきだと個人的に思う」と主張した。同時に「(自民党が)言論の弾圧をするなんていうのは絶対にあり得ない」とも語った。

 菅義偉官房長官は記者会見で、発言内容が前回と同じ趣旨ならば非常識との認識を示し「党がしっかり対応する」と述べた。

 「言いたい放題を言って、歩いていいものではない」。大西氏の発言に二階俊博総務会長は30日、記者団に不快感をあらわにした。別の幹部は「人前に出るな。付ける薬がない」と頭を抱えた。

 当選2回の大西氏は昨年、野党の女性議員にセクハラやじを飛ばして注意を受けた経緯もあり、首相周辺は「除名するしか策はない」と憤った。

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