５月２８日に相方の今いくよさん（享年６７）を亡くした、女性漫才師の今くるよ（年齢非公表）が１３日、いくよさんとのコンビで出演していたＫＢＳ京都ラジオのレギュラー番組「いくよくるよのどやさマンデー」（月曜、後９・００）の収録で１カ月ぶりに仕事復帰した。収録後に大阪市内で会見し、「今いくよ・くるよ」のコンビ名継続を宣言した。

　いくよさんとの“コンビ愛”は永遠だ。４０年以上も連れ添った相方を先に亡くしたくるよだが、今後も「今いくよ・くるよ」の看板にはこだわり続ける。

　「解散とかせんと、１人で頑張るんやったら、ミュージカルスターとか女優とか、イリュージョンとか、いろいろある」と笑いを交えながらも、コンビ解散を否定。冠番組のタイトルも変更しない意向を示した。

　仕事復帰となったこの日は後輩女芸人のシルク（年齢非公表）、なるみ（４２）をゲストに迎え、約２時間の「あらゆる年代のガールズトーク」（なるみ）を展開。くるよは、いくよさんの笑顔の遺影をスタジオに持ち込んで収録に臨んだことを明かした。

　「いくよちゃんもどこかで参加してくれている。ホンマにいつもの感じで収録させてもらいました」と無事に仕事を終えたことを天国に感謝。自宅を出る時にも「頼むよ、助けてや」と写真に語り掛けたという。「私が泣くと、いくよちゃんもつらい」と収録中はしんみりすることなく、笑顔で乗り切った。会見後の写真撮影では得意ギャグの「どやさ！」も飛び出した。

　今後はラジオ以外にも１人での仕事を徐々に増やしていく。この日はテレビ用に新調したド派手衣装も届いた。劇場の舞台に１人で立つことには「まだちょっとね。もう少し、落ち着いてから」と心の整理がつかない様子だったが、「いくよさんから『頑張りよし！やりよし！』と言われている気持ちになった時に会社の人とミーティングをして」と将来には含みを持たせた。

　この日の収録の模様は１５日から７月６日の４週にわたって放送。