３人組バンド・ＴＨＥ　ＡＬＦＥＥが３１日、都内で日本のバンド史上最多となる２５００回目のライブ「祝！桜井賢還暦コンサート」を開催した。２０日に桜井が誕生日を迎え、３人そろって還暦を迎えてから初めての公演。高見沢俊彦（６０）が女子高生のコスプレでパラパラを踊るなど、桜井賢（６０）に仰天プレゼントも贈られた。

　冒頭から桜井の還暦祝いムードは最高潮。普段は坂崎幸之助（６０）が立つセンターに全身真っ赤なスーツ姿の桜井がさっそうと登場すると、２０００人のファンは大歓声。今宵の主役が「真夜中のロマンス」や「１月の雨を忘れない」などメーンボーカル曲の熱唱を続けた。

　１番の盛り上がりを見せたのが、坂崎と高見沢からの“還暦祝い”。これまでツアーは春と秋しか開催してこなかったため、１月のライブは珍しい。４月生まれの坂崎は「こんなツアーのない時期に生まれたあんたのため、今夜はちゃんとやりますよ！」と宣言し、桜井から「今夜はオレのために何か歌ってよ」とおねだりを受けた。

　客席からの拍手に背中を押された坂崎は「あんまりレパートリーないんだけど…」と困り顔を浮かべながら、内山田洋とクール・ファイブの「そして、神戸」を前川清風に直立不動で熱唱。桜井は「イエーイ！うまい、うまい！懐かしいなぁ。昔は地方のカラオケ屋でこうやって歌って、よく仕事を取ったね」と感激しながら若き日を振り返った。

　続けて、高見沢が衝撃の女子高生コスプレ姿で登場。ルーズソックスにブレザーを着て、パラパラを踊る姿に会場も桜井も大爆笑となった。昨年の坂崎の誕生日記念ライブで、高見沢に女子学生姿をお願いしていた桜井は「お前さ、本当にやったの？それ生足？責任感じてるんだけど」と膝を落とした。

　高見沢は「最近さ、（女子高生を）『ＪＫ』って言うの知ってる？お触りはなしだよ」とノリノリ。「お前が還暦じゃなかったら、こんな格好しないからね」と４０年以上の付き合いとなる３人の絆の強さを見せつけた。

　赤いチャンチャンコと、ダルマ風にアレンジされた似顔絵入り誕生日ケーキを贈られた桜井は「いやぁ、素晴らしい贈り物だったよ。クールファイブとＪＫ！！星５つ！」と感激。お返しとばかりに十八番となる沢田研二の「勝手にしやがれ」を歌いあげた。

　メンバー３人の年齢は合わせて１８０歳。高見沢は「オレら出会ったとき、１０代だったでしょ？デビューしたときは合わせて５９歳。あの頃の３人を足しても１人分にもならない」と感慨深げ。

　３人で口々に「俺たちが１番（ライブを）やってるよな。お前のおかげだよ」と褒め合い、坂崎は「この年までやると思ってませんでした。健康に育ててくれた両親に感謝したいと思います。古希（７０歳）はいけるだろ。問題は喜寿（７７歳）だよ」と生涯現役の意気込みだった。