東京駅Suica 一転…みんな買える

 JR東日本は22日、発売日の20日に東京駅に購入希望者が殺到したため、途中で販売を中止した東京駅開業100周年記念のIC乗車券Suica(スイカ)を増刷し、希望者全員が購入できるようにすると発表した。申し込みは来年1月下旬から2週間程度、インターネットや郵送で受け付ける。

 JR東日本東京支社によると、支払いが確認できれば、この間に申し込みをした全員に発送される。送料はJR側で負担する。1枚2千円で、1人3枚まで。駅窓口での受け付けや販売はしない。詳細は来年1月20日ごろ、同社のホームページなどで公表する。

 記念スイカは、開業100周年当日の20日午前8時から、東京駅丸の内南口の特設窓口だけで、1人3枚まで、計1万5千枚を限定販売する予定だった。

 しかし希望者が殺到し、販売開始前に9千人以上が行列。午前7時14分に早めたが、車道にまで列ができるなどしたことから、8090枚を売った時点で安全確保のため販売を打ち切った。買えなかった人が駅員に詰め寄るなど、東京駅構内は大混乱した。

 東京支社は、行列するのは最大5千人と予測し、整理券を配布せず、販売のための警備員も配置していなかった。当初、駅員ら約40人で販売や誘導に当たったが、最終的に約100人で対応、警察官も出動した。

 徹夜での行列を断るポスターを出したり、並ばないよう依頼したりしたが、20日未明に駅のシャッターを閉める際には既に約1500人が行列、徹夜組もいた。

 東京支社は「大変ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ございません」とあらためて謝罪するコメントを出した。同支社の担当者は「想定が甘く、準備不足で対応しきれなかった」と認めている。

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス