21席の傍聴券求め2646人が殺到

 覚せい剤取締法違反と麻薬取締法違反の罪に問われた人気デュオ「CHAGE and ASKA」のASKA(本名・宮崎重明)被告(56)の初公判が28日、東京地裁で行われ、検察側は懲役3年を求刑した。

 ASKA被告の初公判には、わずか21席の傍聴券を求めてファンら2646人(倍率126倍)が、整理券が配布される東京・日比谷公園に殺到した。小雨降りしきる中、午前9時30分に配布を開始。締め切りの午前11時まで行列が続いた。

 東京地裁は2009年10月26日の女優・酒井法子(43)の初公判と同じ“のりピーシフト”を敷き、リストバンド型整理券を配布。職員を大量動員する異例の対応だけでなく、不正阻止のためピンクのリストバンドを右手首に装着、一度はがしたものは無効とするなど対策を講じ、混乱を回避した。

 午前5時に一番乗りしたファン歴15年の会社員・石黒順子さん(35)は「抽選と分かっていたがいてもたってもいられなかった。まだできる」と、歌手復帰を望んだ。

 1993年の大ヒット曲「YAH YAH YAH」と両A面曲だった「夢の番人」の歌詞やミュージックビデオに“白い粉”が出てくることに疑問を感じていたファン歴20年の自営業・高橋香澄さん(33)は「更生するのか反省の言葉があるか、じかに見たかった」と話した。

 傍聴希望者は、酒井の初公判6615人(倍率約330倍)には及ばなかったが、09年10月23日の元俳優・押尾学受刑者(36)の初公判2232人(約111倍)を上回った。ASKA被告と共に逮捕された栩内香澄美被告(37)の、7月22日の初公判は940人(約44・8倍)。史上最高人数は96年4月24日、オウム真理教・松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(59)の初公判で1万2292人(約256倍)だった。

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