渡辺大、事務所移籍で“0から”再出発

 俳優の渡辺謙(54)、高橋克典(49)、坂口憲二(38)らが所属する「ケイダッシュ」が、若手俳優育成を目的とした新たな系列事務所「ケイパーク」を立ち上げ、“第1号”として渡辺大(29)が所属することが30日、分かった。大は移籍後の初仕事として、テレビ東京系スペシャルドラマ「永遠の0」(来年放送)に出演。世界的に活躍する父・謙からの金言を胸に、新境地を切り開く。

 8月1日に30歳の誕生日を迎えるのを前に、一大決心を下した。世界を舞台に活躍できる役者を育成するために設立された新事務所への移籍。今月上旬から所属となった大は、「30~40代へどういう土壌を作っていこうかと考えたら、新しいフィールドに挑戦したくなりました」と決断理由を明かした。

 事務所の“同僚”にもなる渡辺謙には、「移るにあたって、報告させていただきました」と大。「『いい作品、いい監督、いいスタッフに出会うのも運。いろんな人に出会って勉強しなさい』と昔から言われてるので、その気持ちを忘れずやっていけたら」。偉大な父からの金言が、新天地で俳優道を進むにあたっての指針だ。

 2002年にドラマ「壬生義士伝」でデビューしたが、主演の謙との共演シーンはなかった。いまだ親子共演は実現していないが、「今も自分の立場は低いので、共演はあまり考えず、ちゃんとした俳優になれたら」と殊勝な態度。妹で、人気女優に成長した杏(28)の活躍にも、「兄としてうれしいし、『自分も頑張らないと』という気持ちになれます」と刺激を受ける。

 新事務所での初仕事としてドラマ「永遠の0」で丸刈りスタイルとなり、通信兵を演じる。「心機一転、髪を切って頑張ります」と“0からの再出発”に気合を込めていた。

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