サザンオールスターズが、デビュー記念日のきょう２５日に合わせ、２０１４年の活動を「進撃のサザン」と銘打ち、本格化させることが２４日、わかった。注目されるのは、９年ぶりの年越しライブ開催。９月にはシングルを発売し、０５年以来となるオリジナルアルバムの年内完成も目指す。新たな音楽たちと年末のお祭りという“３本の矢”で今年を突っ走る。

　サザンの２０１４年の活動の全容が明らかになった。

　昨年、デビュー３５周年に合わせて活動を再開。野外スタジアムツアーを突っ走り、９月２２日には最終日の宮城県で大暴れした。それ以降、目立った活動はなかったが、約８カ月の沈黙を経て、デビューシングル「勝手にシンドバッド」を発売した記念日に合わせて、３つのプロジェクトを発表した。

　注目は、９年ぶりとなる年越しライブの復活だ。ちょうど３０年前の８４年、新宿コマ劇場で初めて開催し、カウントダウン公演の先駆け的存在となったサザン。０５年の年末を最後に休止となっていた恒例行事を、年越しライブの舞台としておなじみの横浜アリーナで開催する。

　年末までは、新曲作りに尽力する。今年の年明けからレコーディングを開始しており、関係者は「かなりの曲を制作している途中です」と明かす。まずは９月に約１年ぶり５５枚目となるシングルを発売。公式ＨＰ上の映像で流れている新曲「天国オン・ザ・ビーチ」を含めた数曲が収録される予定だ。

　その勢いで、年内には、オリジナルアルバムを完成させる。サザンのアルバムは０５年１０月にリリースした「キラーストリート」以来。発売は、来年の早い時期となる見込みだ。

　ついに明らかとなったサザンの進撃。リーダーの桑田佳祐（５８）は「あそこはすっかり萎（な）えていますが、音楽の苗は元気いっぱいです。ご期待ください！」と“桑田節”で腕を回している。