「甘い生活」舞台の有名カフェ営業停止
イタリア映画の巨匠フェデリコ・フェリーニ監督の代表作「甘い生活」(1960年)の舞台になったローマの有名カフェ「カフェ・ド・パリ」が18日、家賃の滞納が原因で当局に退去を命じられ、営業を停止した。観光名所としても人気のカフェが、ローマから消える可能性がある。
56年開業の同店は2009年に犯罪組織との関係が明らかになり当局に差し押さえられ、現在は裁判所に任命された経営者が管理している。差し押さえ後も営業を続け、11年からは反犯罪組織の団体と協力してイメージ回復に努めてきたが、世界的な不況の影響もあり客数が減少していたという。
従業員もすべて解雇される見通しで、営業が再開できるかどうかは不明だ。
