阿久悠さん未発表作品をアルバム収録へ
多くの昭和の名曲を世に送り出し、07年8月に死去した作詞家・阿久悠さん(享年70)が、70年代後半に書き残していた未発表作品「うちのニャンコは大先生」が、7回忌を機に25日に発売される追悼アルバム「こどもへの阿久悠~かつてこどもだったあなたへ、そしてそのこどもたちへ~」(2枚組み)に収録されることが19日、分かった。
作品は、79年ごろ書かれたものと見られ、自宅の愛猫の性格と日常をコミカルに表現。関係者が所属事務所で作品を整理していた際に見つかった。
阿久さんは77年に、子供向けの楽曲を提供するレーベル「ぱくぱくぽけっとレコード」を、日本コロムビアと共同で設立。79年までにシングル7枚14曲を発売した。この詞は、同レーベルに向けて書かれたが、曲が付けられず眠っていた。
作品の曲は、NHKの幼児向け番組などの楽曲を手掛ける中川ひろたか氏(59)が担当。07年以降「ドラえもん」の主題歌を歌うシンガー・maoが歌唱。温かい世界観の作品に仕上がった。
プロデューサーの西澤雅巳氏(六〇)は「子供向けの阿久悠作品集は、今回が初ではないでしょうか。CDタイトルのように時代、世代を超えて歌い継がれていくことを願ってます」とコメント。アルバムには、ほかに「デビルマンのうた」、「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌など阿久作品42曲が収録される。
